工場 クラシックギター 田村満 1973年 NO.800 超低弦

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田村満 1973年 NO.800

工房が、1974年に移転する前年度の、川田一高氏が、まだ居られた頃のものです。工房移転、拡大前のものは、とても良いものが、多いようです。

サイドに割れ止めあり、木目の表と裏が、合っており、オール単板です。良さそうなローズウッドです。表板の歪みも、ありません。全体的に、キズが多いですが、割れはありません。内部に、接着剤が流れたようなところがあります。

ブリッジは、自作しており、超低弦(6弦2.5mm、1弦2.3mm)です。元々のネックの標準(6弦3.3mm、1弦3.0mm)に合わせたブリッジもお付けいたします。

安全のため、弦とアルミ弦留めは、外してお送りするため、発送対象外になります。セミハードケースで、簡易な包装での発送になります。



~ご参考~

1977年11月時点
田村廣氏の弟君です。フラメンコギターは、廣氏の方が素晴らしく、クラシックギターは満氏のほうが優れているという評を聞いたことがあります。たしかに廣氏の方はギターの民族楽器である性格が濃く、満氏の方は機械的とも言える精密なギターという印象です。音の方向性は似ているとは思います(まったく性格の違う柔らかい音のギターもあるときいたことがあります)。

アコースティックギターマガジンVol.69(2016年)で、エグベルト・ジスモンチが愛用している1977年製田村満10弦ギター(パリサンドル使用の800シリーズ)を「今でも毎日さらに良くなっている気がする。」「とても容易に演奏できるだけではなく、すべての音が聞こえる。」と評していました。


上本宮から旭町に工房を移転した74年以降はずっとこのクリーム色のラベルを使用していた様です。
田村満さんは元々演奏家として活動されていた様です。その際に使用していたギターの出来を中出阪蔵さんに認められ、弟子入りを勧められたと聞いたこともあります。1952年にお兄さんの田村廣さんが高知に田村ギター製作所を設立し、そこで共同で製作を始めた様です。
当時弟子だった、製作家の川田一高さんのお話では、1966年頃に満さんが独立して工房を開き、4人ほどで製作されていたとのことです。74年に旭町に工房を移転し、かなりの本数を製作していた様です。確かこの時期くらいに、株式会社たむらギターを設立し会社化していたはずです。恐らく相当数の弟子が分業的に製作していたのでしょう。製作家の岩田晃昌(博行)さんも田村ギター出身の様です。(2021年 12月 21日 1時 40分 追加)弦高は、2.5、2.3のブリッジですが、
ギリギリでもなく、
まだ下げる余裕がある感じです(2021年 12月 21日 13時 02分 追加)訂正
弦とアルミパーツは、お付けしたまま、お送り致します。弦の下に、クッション材を、敷けば、安全に送れそうなため、変更させていただきます。

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